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歯医者に行くと、俺は絶対に戦争には反対だと実感する。

あの程度の痛みと恐怖でさえ、15分もつづけば何もかも投げ出して助けを求めたくなってしまうような俺だ。

人を殺すだとか殺されるだとか、耐え忍ぶだとか訓練だとか拷問だとか、そんなものには絶対にかかわらずに生きていきたいと思う。

 

歯医者の痛みと恐怖をやり過ごすため、俺はもはや完全に身をゆだねてしまう。

俺は歯医者の空間を、死後の楽園なのだと思う。

俺は天国に横たえられた一体のボディに過ぎない。

窓からは明るい午前の日が差し込み、小鳥たちの歌声が聞こえる。

俺は光の中に横たえられた、務めを終えた一体のボディ。

意志も、感覚も、失われた。

天使は俺を覗き込み、顔の前に手をかざす。

俺の頭部に対して何か細工を始めるらしい。

たぶん、もう用済みなので分解してから捨てるつもりででもいるのだろう。

俺のほうとしても、もう何もかもに用済みなので、異存はない。

好きにしてくれ、好きに。

もう何も、俺のあずかり知るところではないさ。

さようなら。

 

 

 

やっぱ無理!!!

修行が足らんわ…

 

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