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ある週末の日にケーブルテレビ音楽チャンネルのカウントダウン番組を見ていて、45位ぐらいにw-inds.の新曲「We Don’t Need To Talk Anymore」がランクインしていたのを見た時、俺は仰天した。

なぜならそれまで俺の視界に、w-inds.などまったく入っていなかったからだ。

 

俺を仰天させた松浦亜弥との結婚

w-inds.が俺を驚かせたのはこれが初めてではない。

何よりもすさまじく俺を驚かせたのは、松浦亜弥との結婚(2013年)だ。

なにせw-inds.の橘慶太も松浦亜弥も、俺たちの世代にとってのトップアイドルだ。

松田聖子と郷ひろみ、中森明菜と近藤真彦、斉藤由貴と尾崎豊(!)。

芸能界、華やかなりし昭和の終わり頃と違い、平成まっただ中の俺達の世代には、ティーンズやキッズの耳目を一身に集めるカップルというのがいなかった。

海の向こうではいつだって、ジャスティン・ビーバーとセリーナ・ゴメス、ジャスティン・ティンバーレイクとブリトニー・スピアーズ、クリス・ブラウンとリアーナだとかビッグネームがすったもんだだけれど。

こちらときたら、ゴマキと山下智久がどうだとか、奥菜恵がどうだとか、ゴシップらしきものはあったものの、誰もを騒がす公然の秘密というものはなかった。

 

そんな青春の日々も過ぎ去り、ソワソワしていた日々もずいぶんと彼方へと遠ざかったような平穏な日々の中に、突如として俺の耳に飛び込んできたのが、橘慶太と松浦亜弥の結婚だった。

Wikipediaにサラッと「2001年頃から交際していた」と書かれているのがすごい。

調べてみたら、松浦亜弥のコメントの中に以下の記述があるらしい。

今年の冬で12年の付き合いになりますが、私の青春には、 すべて彼がいます。悲しいこと、辛いこと、嬉しいこと、楽しいこと全部です。

これ、本当にすごいよなぁと思う。

俺や友達が松浦亜弥の新曲全部聞いてモノマネやって馬鹿やってたりとか、好きな女の子が「w-inds.のケイタまじカッコいい」みたいなこと言ってるの聞いてイラッとしてたりとか、そんなことやってる間にこの二人は付き合ってたんだから。

俺が同級生の女の子にドキドキしたり、初めて付き合ってドギマギしたりしてる時に、この二人もあんなに目立つところで同じような事やってたんだから、すごいよなぁと思う。

ただ、俺の中ではw-inds.の活動というのは、2003年ごろで終わっている。

というのも、ケイタの声変わりと共に初期のあのハイトーンヴォイスが出なくなって、勢いが薄れた印象だ。

2004年にスキマスイッチの曲提供を受けた「キレイだ」で最後の存在感を放った後、俺の視界から消えている。

 

俺の中学生活をいろどったw-inds.の名曲たち

俺の世代に属する限り、w-inds.の初期の曲はほとんどすべて耳にしているわけだが、ここではその中から俺の心に残る5曲を紹介する。

「Forever Memories」(2001)

w-inds.と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべる曲といえば、1stシングルの「Forever Memories」ではなかろうか。

俺もそうだった。

今回、この記事を書くにあたっていったい何年ぶりに聞いたのだろうか。

たぶん、10年ぶりどころじゃないだろう。

本当に、涙が出るかと思った。

アレンジ、音の質感、ビデオ。

何もかもが、あの時代だ。

後にケイタの声が、声変わりと共に届かなくなるのも、この曲のサビの、あの上がっていく部分だ。

 

「Feel The Fate」(2001)

今回、w-inds.のシングルを順番に聞いていて、これは名曲だなと思ったのが、2ndシングルの「Feel The Fate」。

Mary J. BligeやTLCから受け継いだクールさを日本でSPEEDが見せつけて、この時にはもう解散しているのだが、そのDNAを感じる。

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「Paradox」(2001)

もう一曲、w-inds.の曲といって、思い浮かべる人が多いのはこの「Paradox」ではなかろうか。

俺も中学生の頃に一番聞いていた覚えがあるのは、この曲だ。

しかし3rdシングルだったというのは、今回初めて気づいた。

なぜか、もうちょっと後だった印象がある。

 

SUPER LOVER 〜I need you tonight〜(2003)

俺の印象に残っているのはこの辺りの曲が最後になる。

ビデオを見てもだいぶパフォーマンスにもこなれた感じだが、同時にケイタの声が苦しくなってきたのもこの頃だったと思う。

しかしビデオ見てると普通にかっこよくて、同世代にこんなグループがいたというのは、なんとなく幸運だったなと今になって思った。

 

「キレイだ」(2004)

2004年のこの曲が、俺の中では最後のw-inds.の曲となっている。

Wikipediaを見ている限り、この後の曲も普通にチャートに入っているのだからどういうことなのかわからないが、まったく聞いた覚えも見た覚えもない。

この曲もどちらかといえばスキマスイッチのニュースのほうから知ったような気がするが、ただまぁビデオに見覚えはある。

 

現在(いま)のw-inds.の本気

で、俺の中ではw-inds.は2004年で途切れていたわけだが、冒頭に書いたとおり、そんなw-inds.の新曲「We Don’t Need To Talk Anymore」が唐突に俺の目に飛び込んできたわけだ。

俺が仰天したというのも、理解してもらえると思う。

まぁ、曲としては、まんま洋楽の流行りの音を焼きなおしただけというのは一瞬で聞き取れるものではある。

しかし問題なのは、彼らがガチで活動を「再開」して、日本のポップフィールドでもう一度勝負しに来ているということだ。

これが何を意味するのか。

彼らはもう、事務所やレコード会社の戦略や意向で、文字通り踊らされるだけの「アイドル」ではない。

30歳を超えた一人の人間として、自分の感性と考えでパフォーマンスを提示する「アーティスト」だということだ。

その観点からして、まずは最先端の流行に貪欲になるというのは、十分に理解できるというか、ファンとして支持できる姿勢だと思う。

 

ってなことを考えながらYouTubeの動画見てたら、

2017年第1弾リリースとなる今作は、橘慶太による作詞・作曲・編曲のセルフプロデュース。
ボーカルドロップが特徴的なダンスナンバー!

って、マジっすかお兄さん!!

ほら、やっぱり本気なんです。

10代前半から俺の好きな女の子たちの支持を受けて、挙句の果てには松浦亜弥と結婚した橘慶太さんは伊達じゃないんです。

まあその観点で見てみたら、この曲なんかたぶん橘慶太さんにとっては「練習」ですね。

現代の最先端の音を自分で作ってみたらどうなるか、手を動かしながら身につけてるところなんです。

The Chainsmokersがどうだとか、いろいろ言われる事もあるんだろうけれど、今のコンポーザーなら当たり前にできることは、自分でも当たり前にできるようになる。

ベーシックスキルがあって初めて、オリジナリティだなんだと口にできるようになるわけです。

論文で言うところの「横のものを縦にしただけ(横文字を日本語に変えただけ)」だとか「には・では論文(外国「には」・外国「では」こんなものがあると紹介するだけ)」だとか、そんな感じの曲ではあるけども、今は下積みみたいなもんです。

ビデオにしても半裸の男と婦警がからみ合うという、なんかイカれてるのはわかるけどかっこいいとは思わないとか、同じ格好のダンサーいっぱいいすぎてどこまでがw-inds.だかわからないとか、気になる事はいろいろあるけど今はいいんです。

さらにスキルを高めた先に、誰も見た事のないようなw-inds.としての最高のものを生み出してくれるはず。

アーティストへの期待って、そういうものだよなと思う。

しかも、w-inds.のアドバンテージって(℃-uteとかもそうだったんだけど)、10歳ぐらいからマジでプロの世界でパフォーマンスやってきてるって事だと思う。

たぶん、w-inds.、また来ると思う。

まぁ、俺あんまり先見の明はないんだけど。

 

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