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風邪をひいていた。

急に胃の辺りがおかしくなったのが、おとといの晩のことだ。

たいしたことはないだろうとそのまま寝たところ、明け方に嘔吐した。

そのまま熱が出て、吐き気と悪寒で身動き取れなくなったので、会社を休んだ。

 

妻が臨月なので、インフルエンザでもうつした日には一大事だと思い、病院に検査に行った。

ガタガタにふるえながら受付だの検査だの診察だのを終えて、「ま、風邪でしょう」という事で帰ってきたのが10時半ごろ。

何にせよ、「寝っ転がって安静にしているのが一番」との事だし、そもそも立っていられないので布団にもぐりこむ。

 

ところが、である。

全身冷え切っていて眠るどころではない。

特に足首のあたりが痛いほどに冷えていて、ちぎれそうなほどだ。

キキではないが、「俺、死ぬのかもしれない」と思う。

 

救世主ゆたぽん

俺の冷え性というのは別に今に始まったものではなくて、妻は常々心配してくれていた。

妻の叔父が以前、何かの不調でぶっ倒れたことがあって、祖母のかかりつけの東洋療法の先生のところに行ったところ、「即刻、湯たんぽ」を進言されたそうである。

それで賢き我が妻は、冷え性の俺のことを心配してくれて、湯たんぽの現代版であるところの「レンジでゆたぽん」を買ってくれていたわけなのだ。

ところが俺は、今まであまりこれを使っていなかった。

だいたい俺は、体に対して何かをほどこすのを嫌う傾向にある。

「冷え性だからといって、温めればいいというものでもあるまい」と考えるのである。

『買ってはいけない』という本がかつてベストセラーになったことがあるが、そこに書いてあった「リップクリームをいつも塗っていると、自ら潤う力が落ちる」というようなことを信じているのである。

 

この「ゆたぽん」が、おとといの俺を救ってくれた。

「ゆたぽん」がいかなるものかというと、電子レンジに入れてあっためると、中に入っているゲル状の物質が熱を帯び、長時間にわたって熱を放射し続けるので、布団に入れておくとあったかい、というものである。

俺はいまだかつて湯たんぽすら使ったことがなかったが、初めてその類のものを使ってみた感想である。

「ほとんど、足湯。」

これだね。

布団にもぐりこんだ時には、全身冷え切って死前硬直寸前だったのが、ゆたぽんを入れて少し人心地ついた。

そのまま辛抱すること30分ほどで、やっとこさ眠りにつけるところまでたどり着いた。

で、2時間後に目覚めた時には、布団内と全身がポカポカ、というよりはカッカと火照っていた。

熱が出ているのだから、カッカと火照ってよろしい。

経験上、必要以上に暑いと感じるぐらいで、風邪と戦って熱を下げるには適切だ。

ありがたいことだ。

 

サイズはLサイズがいい。

両足がのせられるのはこのサイズだ。

逆に言うと、Lサイズでなければ両足が乗らないので、たぶん物足りないと思う。

 

ただし、同じ現代版湯たんぽでも、「電気あんか」のほうは、俺は未だに信じていない。

なんというか、電気で直接にデジタル的に交流電源的に温められるというのに抵抗があるのだ。

それこそ、昭和型の悪しき科学製品というか、公害とか人体への悪影響とかに無頓着な感じ。

やっぱり一度、水でもゲル状物質でもいいけど、アナログを介さないとね。

いや、なんでゲル状物質はよくて、交流電源はダメなんだって聞かれても、困る。

根拠ないから、ただの雰囲気と妄信です。

 

 

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